パーフェクトオーダーは移動平均線を使った分析方法です。
パーフェクトオーダーを使うことでトレンドの判断がしやすくなります。トレンドフォローをするときにも役立ちます。
ここではパーフェクトオーダーの見方や活用方法、注意点を解説していきます。
パーフェクトオーダーとは?
パーフェクトオーダーとは、期間が異なる移動平均線が「短期・中期・長期」の順番にきれいに並んでいる状態のことです。
パーフェクトオーダーには、上昇パーフェクトオーダーと下降パーフェクトオーダーがあります。
上昇パーフェクトオーダーとは
上昇パーフェクトオーダーは、上昇トレンドの場合に現れます。
「下から長期➜中期➜短期」の順番に並んでいて、買いが優勢だと判断できます。
移動平均線の向きは右肩上がりで、角度が急なほど上昇トレンドが強いと判断でき、角度が緩やかな場合にはトレンドが弱いと判断できます。
下降パーフェクトオーダーとは
下降パーフェクトオーダーは、下降トレンドの場合に現れます。
「上から長期➜中期➜短期」の順番に並んでいて、売りが優勢だと判断できます。
移動平均線の向きは右肩下がりで、角度が急なほど下降トレンドが強いと判断でき、角度が緩やかな場合にはトレンドが弱いと判断できます。
移動平均線の種類・期間・本数
パーフェクトオーダーを確認するときの移動平均線の種類・期間・本数に決まりはありません。
SMA(単純移動平均線)でもEMA(指数平滑移動平均線)でも、どの期間に設定しても見方は同じです。
基本的には、短期・中期・長期の3本の移動平均線を使うことが多いのですが、表示する本数にも決まりはないので4本・5本と増やしてパーフェクトオーダーを確認しても問題はありません。
しかし、本数を増やすとパーフェクトオーダーが発生するタイミングが遅れてしまい、エントリータイミングが遅くなってしまう可能性が高くなるので注意も必要です。
パーフェクトオーダーの活用方法
- 環境認識に活用できる‼
- トレンドフォローに活用できる‼
環境認識に活用できる
パーフェクトオーダーを活用すると、今の相場はレンジなのか?トレントなのか?の環境認識を一瞬で判断することができます。
パーフェクトオーダーは、トレンドが発生したときに出現します。
そもため、上昇パーフェクトオーダーが出現したら上昇トレンド相場だと判断でき、下降パーフェクトオーダーが出現したら下降トレンド相場だと判断できます。
パーフェクトオーダーを活用すると、簡単かつ明確にトレンドを判断できるようになるのでぜひ活用してみてください。
トレンドフォローに活用できる
パーフェクトオーダーを活用してトレンドを明確に判断することで、トレンドフォローがしやすくなります。 トレンドフォローとは、トレンドが発生しているときにそのトレンド方向に沿ってエントリーをしていくというトレード方法です。
FXではリスクリワードを考えてエントリーをするので、損失が少なく利益を大きく伸ばせるポイントでトレードをしなければいけません。
そのためには、トレンドフォローを意識してトレンドに上手く乗ることで大きな利益を得ることができます。
パーフェクトオーダーをなるべく早い段階で認識し、トレンドフォローを意識して損小利大のトレードを心掛けましょう。
パーフェクトオーダーを活用する際の注意点
- 出現する頻度が少ない‼
- トレンドの初動ではエントリーできない‼
- パーフェクトオーダーだけを根拠にしない‼
- トレンドの終盤に注意する‼
- 移動平均線の角度や向きにも注目する‼
出現する頻度が少ない
パーフェクトオーダーはトレンド相場のときに出現するものですが、相場の7割はレンジ相場だといわれています。そのため、パーフェクトオーダーは頻繁に出現するものではありません。
そのため、多通貨ペアを監視してトレードしていくとよいと思います。
トレンドの初動ではエントリーできない
パーフェクトオーダーが出現するのは、トレンドが出はじめて少し経ってからになります。
移動平均線の性質上まずローソク足が先行して動きだし、その後に移動平均線が動くためローソク足ではトレンドが出はじめていたとしても、移動平均線がパーフェクトオーダーになるまでには少し時間がかかってしまいます。そのため、パーフェクトオーダーを活用してトレードをする際には、トレンドの初動を取ることはできません。
パーフェクトオーダーを活用してトレードをする場合には、トレンドの初動は諦めて利益が大きく伸びるといわれている途中のおいしい部分を狙うことを意識してトレードをしていきましょう。
パーフェクトオーダーだけを根拠にしない
パーフェクトオーダーになったからといって、絶対にトレンドが発生するとは限りません。
移動平均線はレンジ相場に弱い傾向があります。
しかし、レンジ相場でも移動平均線がパーフェクトオーダーの順番に並ぶことはあります。
そのため、パーフェクトオーダーだけを根拠にトレードすると、レンジ相場に出現したものもパーフェクトオーダーだと判断してしてしまい、だましに合う可能性が高くなります。
パーフェクトオーダーにさえなればいい、パーフェクトオーダーだけを見ておけばいいというわけではなく、環境認識をして他のテクニカル分析と組み合わせて活用しましょう。
トレンドの終盤に注意する
パーフェクトオーダーが出現しているときは、トレンドが発生しているということですが、すでにトレンドの終盤の可能性もあります。トレンドの終盤でトレードをしてしまうと、利益が伸びなかったりトレンドの方向が変わってしまうということがあるので、パーフェクトオーダーを活用する際にはトレンドの終盤を見極める必要があります。
そこで、ゴールデンクロス・デッドクロスが役立ちます。
ゴールデンクロスとデッドクロスは、相場の転換サインを見極める判断材料として活用できます。トレンドの終盤では、ゴールデンクロス・デッドクロスが出現しトレンドの方向が変わるので注目してみてください。
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移動平均線の角度や向きにも注目する
パーフェクトオーダーを活用する際には、移動平均線の並びだけではなく角度や向きにも注目しましょう。
移動平均線の角度が急なほどトレンドが強いと判断でき、角度が緩やかな場合にはトレンドが弱いと判断できます。
また、急角度だった移動平均線が緩やかになり横向きになってくると、トレンドの終わりが近づいていることを示しているのでエントリーには注意しましょう。
まとめ
パーフェクトオーダーは、移動平均線を用いた分析方法の中でも簡単で初心者の方でも取り入れやすい方法です。きれいなパーフェクトオーダーを見つけるには、移動平均線の並び・向き・角度を意識して見ることが重要です。出現頻度は少ないですが、トレンド判断が視覚的にわかりやすくなり、トレンドフォローに役立ちます。トレンドに上手く乗れると大きな利益が得られるのでおすすめです。