移動平均線は全ての相場で機能するとは限りません。機能しやすいとき・機能しにくいときが存在します。ここでは移動平均線を使う際の注意点と、移動平均線が機能しやすいとき・機能しにくいときの違いと見極め方を解説していきます。
移動平均線とは
移動平均線は「Moving Average」ともいわれていて略して「MA」と呼ばれることもあります。
一定期間の終値の価格から平均価格を計算し、それをつなぎあわせて滑らかなグラフにしたものです。
移動平均線って何?という方はまず以下の記事を読み移動平均線を学びましょう。
トレンド系のテクニカル指標の中で最も代表的なものが「移動平均線」です。移動平均線は、多くのトレーダーが活用しており、意識されているテクニカル指標なので覚えておきましょう。移動平均線にはいくつかの種類があり、設定する期間も取引スタイルや好み[…]
移動平均線を使う際の注意点
移動平均線を使う際にはいくつかの注意点があります。
移動平均線は多くのトレーダーが意識して使っているとても優れたトレンド系のテクニカル指標です。以下の特徴や注意点をちゃんと理解した上で移動平均線を過信しすぎずに活用しましょう。
- 移動平均線の種類・期間をころころ変えない
- 移動平均線だけで判断しない
- 絶対的な指標ではない
- 相場にあった使い方をする
しかし、注意点を理解した上で活用しないと移動平均線って使いものにならないじゃん!と捨ててしまう方も多くいます。捨ててしまうのはもったいないのでぜひ使いどころを把握し、最強の武器に育てあげてみて下さい。
移動平均線の種類・期間をころころ変えない
移動平均線の種類・期間を決めたら、自分が選んだ移動平均線を長期間使い続けることが重要です。
初心者の方に多いのが、「SMA使ってたけど、やっぱり反応が早いEMAの方がいい気がする?いや…やっぱりSMAの方がいい?」「期間25より期間20の方がいい?いや…やっぱり期間15の方がいいのかなぁ?」と種類・期間をコロコロと変えてしまい手法探しの旅に出てしまう方がいます。
しかし、重要なのは種類や期間を選ぶことではなく使い方なのです。
自分が選んだ移動平均線の特徴や注意点を理解し、使いこなしていくことが大切です。
移動平均線だけで判断しない
移動平均線だけで相場判断をするのではなく、水平線やトレンドラインなどのライン分析やその他のテクニカル分析と組み合わせて使う必要があります。
ライン分析やその他のテクニカル分析と組み合わせて使うことで、相場の方向性を見極める際やエントリーする際の根拠が増えトレード精度があがります。
絶対的な指標ではない
移動平均線は絶対的な指標ではありません。
全ての相場で移動平均線が機能するわけではなく、機能しやすい相場と機能しにくい相場が存在します。どういう相場で機能しやすくて、どういう相場では機能しにくいのかを理解して使いましょう。また、それぞれの相場にあった移動平均線の使い方があるのでそちらも理解し、相場に合わせて使い分けをすることで最強の武器として活用できます。
相場にあった使い方をする
移動平均線はトレンド相場で機能しやすく、レンジ相場では機能しにくいです。そのため、移動平均線を活用する際には、トレンド相場なのか?レンジ相場なのか?を見極めてそれぞれの相場にあった移動平均線の使い方をする必要があります。
トレンド相場に合った移動平均線の使い方
- 移動平均線の向き・角度を見る使い方
- 移動平均線とローソク足の位置関係を見る使い方
- 移動平均線とローソク足の乖離を見る使い方
- 下値支持線・上値抵抗線としての使い方
- グランビルの法則
レンジ相場にあった移動平均線の使い方
- ボックスに対して移動平均線の位置関係を見た使い方
移動平均線の詳しい使い方は、以下の記事に書いています。詳しい使い方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
移動平均線は多くのトレーダーが表示させているので、自分もなんとなく表示させているという方も多いと思います。しかし移動平均線を使いこなせるようになれば、トレードをする上で最強の武器になります。移動平均線はとても優秀なテクニカル指標で、相場の[…]
まとめ
移動平均線はレンジ相場では機能しにくいので、レンジ相場で移動平均線を使用する際には注意して使いましょう。
移動平均線とは何か?移動平均線の使い方!移動平均線を使う際の注意点!を理解しそれぞれの相場にあった移動平均線の使い方をすることでトレードをしていく上で最強な武器になります。