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移動平均線とは?種類・期間の選び方!トレンド系テクニカル指標の代表格

トレンド系のテクニカル指標の中で最も代表的なものが「移動平均線」です。
移動平均線は、多くのトレーダーが活用しており、意識されているテクニカル指標なので覚えておきましょう。
移動平均線にはいくつかの種類があり、設定する期間も取引スタイルや好みによって設定できますが、初心者の方はどの種類を使ったらよいのか?どの期間を選べばよいのか?と迷ってしまいます。
移動平均線がどういうものなのか知りたい、どの種類・期間を選べばよいのかわからない?という方は参考にしてみて下さい。

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移動平均線とは

移動平均線は「Moving Average」ともいわれていて略して「MA」と呼ばれることもあります。
一定期間の終値の価格から平均価格を計算し、それをつなぎあわせて滑らかなグラフにしたものです。
一時的に急激な値動きをした際にも値動きだけに惑わされず相場の方向性を判断することができます。

移動平均線は、自分が設定した期間の「平均価格の線」と覚えておくとわかりやすいです。
この平均価格の線の向き・角度、ローソク足との位置関係を見ていくとたくさんの情報が詰め込まれています。

移動平均線の種類

移動平均線には、いくつかの種類があります。
ここでは代表的な「単純移動平均線」「指数移動平均線」の特徴を解説していきます。

単純移動平均線とは

単純移動平均線は「Simple Moving Average」で略して「SMA」と呼ばれています。
ある一定期間の価格の終値を単純に計算し平均化したもので、シンプルな移動平均線です。

指数平滑移動平均線とは

指数平滑移動平均線は「Exponential Moving Average」で略して「EMA」と呼ばれています。
ある一定期間の直近の価格を2倍にして計算し平均化したもので、より直近の価格を重視した移動平均線です。
指数平滑移動平均線は、単純移動平均線よりも直近の値動きにも敏感に反応する移動平均線です。
そのため、単純移動平均線よりも指数平滑移動平均線のほうが早く動き始め、反応が早いという特徴があります。

移動平均線の期間

移動平均線の期間はローソク足の本数で設定されています。
例えば、期間を「25」に設定した場合、ローソク足25本分の移動平均線が表示されます。
日足チャートでは日足のローソク足25本分の25日間の移動平均線が表示され、 1時間足チャートでは1時間足のローソク足25本分の25時間の移動平均線が表示されています。
「25日移動平均線」などとういう呼ばれ方もしますが、どの時間足のチャートでも25日間の移動平均線が表示されているわけではなく、それぞれの時間足の25本分の平均価格が移動平均線で表示されています。

どの種類・期間を選べばよいのか?

どの種類を使ったらよいのか

移動平均線には種類がいくつかありますが、単純移動平均線(SMA)・指数移動平均線(EMA)のどちらかを好んで使っている方が多いです。
単純移動平均線(SMA)は比較的ゆっくりと反応するのに対して、指数移動平均線(EMA)は直近の値動きに敏感に反応するという特徴があります。
どちらか一方がずば抜けてよいというものではありません。それぞれの特徴を理解し取引スタイルや好みで使ってみて下さい。

どの期間を選べばよいのか

移動平均線の期間は、短期・中期・長期の3つが用いられることがよくあります。
それぞれの期間は、取引スタイルや好みによって設定できるので自分にあった期間の移動平均線を設定し表示させます。
期間もこの期間がずば抜けて効いているというものはありません。
下記の期間がよく使われている移動平均線の期間になっています。

長期 100・200
中期 2550・75・100
短期 5・10・15・20・25
ちなみに僕の取引スタイルはデイトレードで、指数移動平均線(EMA)の長期200・中期75・短期25の3つを表示させて使っています。

種類・期間を決めたらコロコロ変えない

移動平均線の種類・期間を決めたら、自分が選んだ移動平均線を長期間使い続けることが重要です。
初心者の方に多いのが「SMA使ってたけど、やっぱり反応が早いEMAの方がいい気がする?いや…やっぱりSMAの方がいい?」「期間25より期間20の方がいい?いや…やっぱり期間15の方が効いている気がする?」と種類や期間をコロコロと変えてしまう方がいます。
しかし、重要なのは種類や期間を選ぶことではなく使い方なのです。
自分が選んだ移動平均線を見続けて特徴や注意点を理解し、使いこなしていくことが大切です。

移動平均線を用いた手法

移動平均線を用いた分析手法には、「ゴールデンクロス・デッドクロス」「パーフェクトオーダー」「グランビルの法則」などがあります。
それぞれの手法について解説していきます。

ゴールデンクロス・デッドクロス

移動平均線は複数の期間を組み合わせ使用することが多く、期間が異なる移動平均線を表示し、その線の交差で相場の反転を判断する手法がゴールデンクロス・デッドクロスです。

  • ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に交差することです。上昇への転換サインとなります。
  • デッドクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に交差することです。下降への転換サインとなります。
移動平均線のゴールデンクロス
移動平均線のデッドクロス

パーフェクトオーダー

期間が異なる移動平均線を表示させた際に、短期・中期・長期の移動平均線が順番にきれいに並んでいる状態のことをパーフェクトオーダーといいます。トレンドが発生したときに出現します。

  • 上昇パーフェクトオーダーは、上昇トレンドの場合に現れます。
    「下から長期➜中期➜短期」の順番に並んでいて、買いが優勢だと判断できます。
  • 下降パーフェクトオーダーは、下降トレンドの場合に現れます。
    「上から長期➜中期➜短期」の順番に並んでいて、売りが優勢だと判断できます。
上昇パーフェクトオーダー
下降パーフェクトオーダー

グランビルの法則

移動平均線を使った有名な分析方法が「グランビルの法則」です。
グランビルの法則は、移動平均線とローソク足を使った分析手法で、8つの売買パターンがあります。売買ポイントが明確にされているため、初心者の方にもわかりやすい手法です。

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まとめ

移動平均線は、この種類・この期間の設定がずば抜けてよいというものはないので、自分の取引スタイルによって選びます。
種類・期間をコロコロ変えるのではなく、同じ種類・期間の移動平均線を使い続けて自分好みの設定を見つけましょう。