FXを始めると必勝法を探し求めて沢山の手法やテクニカル分析を勉強すると思います。
しかし沢山勉強したのに負けてしまい、この手法全然使えない!このテクニカルも全然使えない!と捨ててしまっていませんか?
実はその手法やテクニカル分析がダメなわけではないかもしれません。そういう方はマルチタイムフレーム分析をやっていない可能性が大きいです。
心当たりがある方、沢山勉強したのになかなか勝てないって方は是非マルチタイムフレーム分析を取り入れてみてください。
マルチタイムフレーム分析はチャートのフラクタル構造を利用しています。
そのためフラクタル構造を理解すると、よりマルチタイムフレーム分析の大切さが分かり理解度が深まるので「フラクタル構造」って何?という方はフラクタル構造も理解しておきましょう。
相場はフラクタル構造なので、フラクタル構造を理解することで相場への理解度が深まり分析の大切さが分かります。フラクタル構造は自然界に多く存在していて、雪の結晶・海岸線・樹木・ロマネスコなど自然界の様々な場面でフラクタル構造があふれています。[…]
マルチタイムフレーム分析とは?
マルチタイムフレーム分析とは、「複数の時間足のチャートを見て相場を分析する」ことです。
一つの時間足だけではなく、長期・中期・短期それぞれの時間足のチャートを分析しトレードを行います。
FXで勝つにはマルチタイムフレーム分析が絶対必要‼
FXではチャートを複合的に見て、利益が伸びやすく優位性の高いポイントを見極めてエントリーをしていく必要があります。
そのためには、長期足で大きな方向性を見て環境認識をし、利益が伸びやすい方向を把握しておきます。中期足・短期足では細かい分析をして優位性の高いエントリーポイントを絞り込んでいきます。
FXで勝つためにはマルチタイムフレーム分析が必要なのでぜひ取り入れてみて下さい。
優位性の高いポイントとは…中期足・短期足で細かく分析すると優位性の高いポイントを見極められるようになります。
マルチタイムフレーム分析の使い方
分析をする際には、「長期足 ➜ 中期足 ➜ 短期足 」の順で徐々に下位足に落として分析していきます。
長期足では相場の方向性を把握する
長期足は環境認識に使います。相場全体の大きな方向性がレンジなのか?上昇傾向なのか?下降傾向なのか?を見極めて把握します。
相場は大きな流れには逆らえないので、基本的には長期足の方向性に乗ったトレードをしていくことが理想です。大きな波はどこのポイントを目指して相場が動いているのか?も事前に把握しておきましょう。
相場の方向性はどうやって把握する?
相場の大きな方向性を把握するにはダウ理論の「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」という考え方を意識してください。そこで最も重要とされる安値・高値として「 押し安値・戻り高値 」があります。
その押し安値・戻り高値を意識して水平線を引き、その水平線を境に相場がどう動いているのかを見極めて相場の大きな方向性を把握します。
- 押し安値と高値の間で相場が動いている場合→レンジ傾向
- 押し安値と高値の間で動いていた相場が高値を抜けた場合→上昇傾向
- 押し安値と高値の間で動いていた相場が押し安値を抜けた場合→下降傾向
相場が目指しているポイントを把握する
相場には目指しているポイントがあります。そのポイントに到達すると反発・反転します。
相場の目指しているポイントは、過去に反発・反転したという実績があるポイントです。
どうやって相場が目指しているポイントを事前に把握しておけるの?という方はダウ理論を意識して水平線を引いてみて下さい。
下の図のように過去にできた下降トレンドの高値と安値にダウ理論を意識して水平線を引いていきます。すると未来にできる値動きでは、過去に反発・反転したという実績がある高値・安値に引いた水平線を目指して相場が動く可能性が高いのです。
相場は、過去にできた値動きが現在と未来の値動きに影響を与えています。
そのため過去に反発・反転したという実績がある高値・安値は、今後も多くのトレーダーに意識されるポイントです。そこに引いた水平線を目指して相場が動き、到達するとその水平線が抵抗となり反発・反転・レジサポ・サポレジをしながら相場が動いて行く可能性か高いと考えられます。
中期足ではエントリーポイント・利確ポイントを絞り込む
長期足で方向性と相場が目指しているポイントが把握できたら、次は中期足でシナリオを立てエントリーポイント・利確ポイントを絞り込んでいきます。
基本的には長期足の大きな方向性に逆らわず、同じ方向にエントリーポイントを絞り込むことが理想です。
エントリーポイント・利確ポイントをどうやって絞り込む?
大きな波の目指しているポイントと小さな波の目指しているポイントは同じです。
大きな波と大きな波の中にある小さな波の内部波動を一緒に分析すると、大きな波の目指しているポイントに合わせたかのように小さい波の分析根拠が重なることがよくあります。その重なったポイントがエントリーポイント・利確ポイントになります。
細かいテクニカル分析には、エリオット波動・チャートパターン・値幅観測論・移動平均線などを使ってシナリオを立て、エントリーポイントや利確ポイントを絞り込みます。
下の図のように長期足の上昇トレンドに引いた水平線があるとします。下降トレンドに転換した場合には、その水平線が抵抗となり相場が動いて行きます。
短期足ではエントリータイミングを計る
長期足で方向性と相場が目指しているポイントを把握し、中期足でシナリオを立てエントリーポイント・利確ポイントが絞り込めたら、次は短期足でエントリータイミングを計ります。
短期足を見ると長期足・中期足では見えなかった細かいレートの動きが見えエントリータイミングが計りやすくなります。
エントリータイミングどうやって計る?
なるべくピンポイントでエントリーするためにチャートパターンや値幅観測論で細かいテクニカル分析をしたり、ローソク足の反応を見てエントリータイミングを計ります。
どの時間足で分析すればよいのか?
マルチタイムフレーム分析は、基本的に長期・中期・短期の3つの時間足を見て分析していきます。
トレードスタイルによって組み合わせる時間足は変わってきますが、基本的には下記の時間足のように選んでいきます。あくまでも参考なので自分の好みで時間足を組み合わせていくとよいです。
長期足 | 週足・日足・4時間足 |
中期足 | 4時間足・1時間足・15分足 |
短期足 | 15分足・5分足・1分足 |
マルチタイムフレーム分析 まとめ
マルチタイムフレーム分析を取り入れることで、相場の大きな流れに乗ったトレードができ、優位性の高いポイントを狙えるようになります。
マルチタイムフレーム分析を取り入れた上で、手法やテクニカル分析を組み合わせて使いましょう。