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フラクタル構造とは?相場を極めるにはフラクタル構造を理解する

相場はフラクタル構造なので、フラクタル構造を理解することで相場への理解度が深まり分析の大切さが分かります。
フラクタル構造は自然界に多く存在していて、雪の結晶・海岸線・樹木・ロマネスコなど自然界の様々な場面でフラクタル構造があふれています。

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フラクタル構造とは

フラクタル構造とは、「部分が全体と自己相似となるような図形」のことをいいます。
全体の一部分を拡大すると、全体と同じ形をした構造が現れるということです。
小さな構造が集まって、同じ形の大きな構造を作り出しています。
例えば、雪の結晶の一部分を拡大して見ると、雪の結晶全体と同じ形をした小さな結晶が現れます。
この小さな結晶が集まって1つの結晶になり、それを繰り返して大きな雪の結晶ができています。

雪の結晶

チャートのフラクタル構造

自然界にはフラクタル構造なものが多く存在していますが、チャートもフラクタル構造になっています。
チャートのフラクタル構造は、大きな波の中に小さな波がありその小さな波が集まって大きな波ができているということです。

チャートのフラクタル構造
大きな波の行きつきたい地点と中くらいの波・小さな波の行きつきたい地点は同じ場所になる可能性が高いです。
大きな波と大きな波の中にある中くらいの波・小さな波を一緒に見て分析すると、重なる地点が見つかると思います。

ローソク足の内部構造とは

チャートのフラクタル構造を理解するにはローソク足の内部構造を知っておくと、理解しやすいです。ローソク足の内部構造とは、大きい時間足のローソク足1本を拡大して見ると、その中に小さい時間足のローソク足があるということです。
小さい時間足のローソク足が集まって、大きい時間足のローソク足1本ができています。
例えば、日足のローソク足1本を拡大して見ると、その中には1時間足のローソク足が24本あります。
1時間足のローソク足24本が集まって、日足のローソク足1本ができているということです。
これを繰り返しながらチャートはできています。

日足のロウソク足の内部構造
日足1本だけでは、そのローソク足の中でどのようにレートが動いていたのかまで細かくはわかりません。時間足を小さくしてローソク足を複数本表示させることで細かい動が見えてきます。
細かい動きを見て相場分析をすることで分析根拠を増やすことができトレード精度が上がます。

チャートパターンのフラクタル構造

フラクタル構造は、チャートパターンにも現れます。
例えば、日足のチャートでダブルトップを形成していた時にその先端を拡大して見ると、日足より小さい時間足である1時間足のチャートでもダブルトップを形成しています。
さらにその1時間足のダブルトップを拡大して見ると、1時間足より小さい時間足である15分足のチャートでもダブルトップを形成しています。
このように、大きいダブルトップの中に、小さなダブルトップがあり、さらにその中にもっと小さなダブルトップがあります。これがチャートパターンのフラクタル構造です。
ダブルトップだけではなく、ダブルボトム・三尊・逆三尊などでもフラクタル構造は現れます。

チャートパターンのフラクタル構造

フラクタル構造を用いた分析方法

フラクタル構造を用いた分析方法に「マルチタイムフレーム分析」「エリオット波動分析」があります。
フラクタル構造を理解すると、マルチタイムフレーム分析やエリオット波動分析の理解度が深まり、エントリー・利確・損切のポイントがより明確になりトレードをする上で役立ちます。

マルチタイムフレーム分析

マルチタイムフレーム分析とは、「複数の時間足のチャートを見て相場分析をする」ことです。
フラクタル構造を理解してマルチタイムフレーム分析を取り入れることにより、優位性の高いエントリーポイントを絞り込んでいくことができます。
長期足で大きな相場の流れを把握し、その時間足より小さな中期足でエントリーポイントを絞り込んでいき、さらに小さな短期足ではエントリータイミングを計ります。
トレードをする上では必要不可欠な分析方法です。

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エリオット波動分析

大きな時間足で見た1つ波の中に、小さな時間足で副次波と呼ばれる小さな波があります。
その小さな波の中にも更に小さな波があり、それが繰り返されているという考えがエリオット波動のフラクタル構造です。
フラクタル構造を理解してエリオット波動分析を取り入れることにより、相場のシナリオが立てやすくなります。大きな時間足では今は何波目の波の中にいるのか?その時間足より小さな中期足や短期足では何波目の波を狙っているのか?が明確にできます。

エリオット波動のフラクタル構造
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まとめ

チャートはフラクタル構造でできていて、小さな時間足の小さな波から始まって、その小さな波が重なり合い大きな時間足の大きな波ができています。
フラクタル構造を理解した上で、その他のテクニカル分析を取り入れるとトレードの精度が上がり、リスクリワードがよく優位性の高いエントリーポイントが狙えるようになります。